吹奏楽の日

-「吹奏楽の日」について-

 明治2年(1869)に横浜の本牧山妙香寺において、薩摩藩士32名がイギリス陸軍軍楽隊長ジョン・ウイリアム・フェントン氏から吹奏楽の指導を受け始めた。翌年明治3年(1870)9月東京・越中島における天覧操練で、フェントン作曲の礼式曲「君が代」が初演され、これが日本の吹奏楽の始まりと言われている。その後、軍楽隊の全盛期を経て、戦後はスクールバンドが主流となり発展し、演奏技術の向上や表現力の豊かさ、国際交流などが求められるようになり、吹奏楽関係の専門家が集まり、吹奏楽の芸術性をより高い音楽へ進化させるべく、昭和42年(1967)1月「日本吹奏楽指導者協会(Japanese Band directors Association)」が結成された。その後、平成12年(2000)6月、文部科学省を主務官庁とする社団法人として認可され、さらに平成23年(2011)8月、内閣総理大臣より公益社団法人として認定され、我が国の吹奏楽界の発展に重要な役割を果たしている。
 当協会事業の一つとして、平成元年(1989)「日本吹奏楽発祥の地」記念碑建立を期に毎年10月10日妙香寺にて、記念行事が行われている。その後、吹奏楽が我が国の文化として幅広く根付くように、「文化の日」である11月3日を「吹奏楽の日」と定めた。このことにより全国各地で演奏会やイベントが開催されるよう機運を高めてきた。ただし、各地会場等の実情に合わせこの日程にこだわる事なく年間を通して行事は開催されている。